車で移動の途中、久しぶりに山鹿市にある熊本県立装飾古墳館に立ち寄ってみました。
設計者は世界的な建築家、安藤忠雄です。
最初に訪れたのは竣工後まもなくだったので20年くらい昔ですが、すでに雨漏りがあり、ガラス屋根の部分にブルーシートがかかっていたのを思い出します。
それ以降も雨漏りには苦しんでるようで、いたるところに雨漏りのシミ・錆がありました…
この建物、寿命は長くないかもしれませんね。
建築計画の特徴は、見学で自分が移動すると、いろんなシーンに遭遇する仕掛けがあるということでしょう。
まぁその劇的なシーンを演出するために、かなりお金をかけた建築ということです。熊本県もバブリーなハコモノをどんどん建てた時代がありました。
この施設には、ながーい滝があります。
20年前来た時はこんなところに!という意外性とそのスケールに感動しました。
いまや滝は停止。水はにごりちょっと匂います。
滝や池というのはとても維持費がかかります。そのランニングコストをかけても雰囲気作りを優先しなければならないホテルや温泉旅館などでないと難しいのです。
少なくとも公共施設で維持するのは困難でしょうが、バブリーな時代背景が関係してるんでしょう。
建物屋上の展望台の先にすごく高いコンクリートの塀があるのですが、なぜ必要なのか?その意味がよくわかりませんでした。
展望台を降りて塀の後ろに回って納得。
塀の裏にはビニールハウス群がありました。
それを隠すために5mくらいありそうなコンクリートの塀を建てるとは…
世界的建築家はやはり大胆です…