2025年 熊本市 木造平屋建て 延床面積:236.83㎡（71.6坪）
熊本市東区上南部に建つ、木造平屋建ての「リハビリ特化型デイサービス施設」です。計画地は一級河川の白川と堤防を挟んで隣接する細長い敷地。堤防側の境界線は川の流れに沿って、大きく湾曲しています。そこで建物は堤防に沿って平面が雁行する形状をイメージしました。
施主のご要望は「古民家風の施設」でした。この雁行プランに複数のシンプルな切妻屋根をかけると、堤防側の外観は屋根が重なった複合体となります。この敷地形状から導かれた雁行プランと、重なる複数の屋根がデザインの要となっています。
外観上は複数の屋根をかけていますが、リハビリ室は広い1室空間でつながっています。屋根の一番高い越屋根部分は木造架構をあらわしにした吹抜けとなっており、高窓から採光・通風を得ることができます。また室内は木を使った明るい空間で、白川の四季の風景も愉しむことができるでしょう。リハビリでの機能回復と同時に、利用者がゆったりと過ごせる家庭的な施設になりました。