長崎市は坂の町として有名ですが、既存住宅をリフォーム、もしくは新築する場合にはこれが問題になります。敷地まで工事車両や重機が乗入れできず、人力作業が多くなるので工事費が割高になるのです。今回もそういうケースでしたので、クライアントは長崎市郊外に平地の土地を購入され、お住まいを新築することになりました。ご要望は「安心できる自然素材で構成され、平屋がベースで一部にロフトのような2階がある洋風の住まい」というものでした。長崎といえば海外と日本の異文化交流地であり、歴史的遺産であるグラバー邸など、和・洋・中・折衷様式の建築物が数多く見られます。そこで今回は洋風住宅でありながらも和の雰囲気があり、どことなく長崎の教会を思い出させるデザインをご提案しました。必要なときだけ閉められる縦繁格子戸は、防犯・日照調整・室内のプライバシー確保に役立っています。