Flower Shop Fleur

高齢者賃貸住宅の敷地内に、フルールというフラワーショップを計画しました。住宅であれば南向きで日当たり良好が理想ですが、花屋さんの場合は必ずしもそうでもありません。日当たりが良よすぎると、花の維持管理が難しくなるのです。敷地の南側は生コン工場の高い塀なので、その風景を隠す為にあえて建物を南側に寄せ、北側の高齢者住宅の駐車場側に店舗の正面をもってくるよう計画。shopへの採光はほとんど北側からとなりますが、南からの太陽光を反射させて北側の高窓から間接採光できるよう、白い木製ルーバー（Reflector）を設置しました。この反射光が店内の天井を明るく照らす為、日中晴れていれば照明を点灯する必要はありません。このリフレクターは、昼夜とも逆光で軽やかに浮き上がる店舗の顔としてのデザイン性、花にとって最適な間接採光の確保という機能性、自然光利用による電力削減という省エネルギー性、という３つの役割を担っているのです。