石州瓦の家

2025年  熊本市  木造2階建て  延床面積:117.46㎡(35.5坪)

熊本市西区の自然豊かな丘陵地に建つ木造2階建てのお住まいです。もと休耕地だった土地を宅地造成した敷地は、接道を確保するため擁壁で区画され2段構成となっています。そこで定石通り接道した低い敷地に駐車場、高い敷地に建物を配置する計画としました。計画地は第一種低層住居専用地域で北側斜線の影響を受けるので、屋根形状は寄せ屋根とし斜線制限をクリアしています。この寄せ屋根の形状を際立たせるため、屋根材は石州瓦(5寸勾配)の2色葺きとしました。山陰・中国地方でよく使われるこの瓦は赤みを帯びており、高温で焼成するため耐久性も優れています。室内1階は広いLDKと水廻り、2階は各プライベート空間と収納というシンプルな構成。ワンちゃんが居るのでLDKには室内土間を設け、ペット対応フロアを使用しました。また建物が建つ敷地上段は隣地擁壁とネットフェンスで4方囲われるので、天然芝と人工芝を敷きこんだドックランになっています。