晴耕雨読の家

2012年 山鹿市 木造2階建 延床面積:146.08m2(44.1坪)

ご主人があと数年で定年退職を迎えられるということもあり、「終の棲家」として計画した住宅。打合せの為ご自宅に伺うと、その家庭菜園の広さにびっくりしたことを思い出します。ご家族の要望は、「災害に強い平屋型のシンプルな和風住宅で、薪ストーブのある暮らし」というもの。お話を伺っていくうちに、自家菜園を愉しみながら、なるべく人工的なエネルギーに頼らず「自然とうまく付合い共生していく終の棲家」、というイメージが沸いてきました。屋根裏の熱気をいち早く外部へ逃がす「平木葺き」という昔ながらの工法や、薪ストーブ1台で建物全体を効率よく暖める工夫など、無駄なエネルギーを使わず快適に暮らす為のいろんな仕掛けを組み込んでいます。省エネで我慢するのではなく、無理せず四季を愉しみ、自然に寄り添う「晴耕雨読の家」が完成しました。