あさひ森の保育園

2021年 熊本県八代市 木造一部鉄骨平屋建て 延床面積:686.70㎡(207.7坪)

熊本県八代市坂本町に完成した保育園です。球磨川の豪雨災害の影響を受け5か月遅れの竣工となりました。建設予定地は影響を受けませんでしたが、盛土工事の請負会社が被災。また資材を運搬する球磨川沿いの国道がしばらく全面通行止めになり着工が延期。それでも何とか9月に開園することができました。

当初より園舎は木造平屋とのご要望がありました。もと田んぼだった土地は東西に細長く、ゆるやかに湾曲した道路に面しています。そこで雁行した平面計画とすることで湾曲した敷地形状になじませることにしました。園舎の基本的な構造は木造ですが、遊戯室や保育室の大スパン部分は一部鉄骨の梁で支持しています。外観を特徴づけている越屋根の高窓は吹抜けに設けた排煙窓です。入口ホールの吹抜け空間には本棚とベンチが一体となった「ほんのいえ」を4台設置。園児たちはこの家の中で絵本を楽しむことができます。