スキップフロアとは中間階の意味です。この住まいでは、1階と2階のあいだの中2階に和室を設け、さらに2階床よりも高い位置(吹抜けの上部)に小屋裏納戸を計画。1・2階の床のほかに中間階を2層設けているので、床のレベルは4段階あることになります。吹抜けとスキップフロアの構成をうまく連動させることで空間に広がりが生まれ、中2階からは1・2階とも同時に見通せる面白い空間ができました。延床面積は28坪と小ぶりなのですが、十分な広がりを感じる住まいです。リビング・ダイニングの中央には薪ストーブ。揺らめく炎を眺めながら、家族団欒に花が咲くことでしょう。暖房器具として部屋を暖めるだけでなく、家族の心も温める。薪ストーブはそんなツールですね。